すべり症について

すべり症とは、何らかの原因で背骨を構成する椎骨がズレてしまう病気です。
大きく椎骨が欠けて分離症を伴う分離すべり症と、分離症を伴わない変性すべり症に分けられます。
すべり症の原因について
発症につながる明確な原因は解明されていませんが、変性すべり症は中年以上の女性に多く見られることから女性ホルモンが関係しているのではないかと考えられています。
一方の分離すべり症は、骨の成長過程である10代ごろに激しいスポーツなどによって起こった疲労骨折により引き起こされます。
一般的には、腰椎で起こることが多いです。
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本来、腰椎は簡単にズレることはありませんが、分離すべり症を発症した場合は腰痛が起こりやすく、腰を後ろに反らせるなど分離が起こった部分に負荷がかかると痛みが増強するのが特徴です。
神経根が圧迫された場合は、腰だけでなく下肢にも痛みが生じるとともに、しびれを感じることもあります。
変性すべり症は、背骨を通っている脊柱管が狭くなって、内部の神経が圧迫される脊柱管狭窄を伴うことが多いため、下肢に痛みやしびれが生じるのが特徴です。
痛みやしびれの他にも、間欠跛行(痛みやしびれにより長距離の歩行が難しいものの、少し休めば再び歩行できる状態を繰り返すこと)、排尿障害などが見られることもあります。